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復活したホテル業界の現場から聞こえる"悲鳴" ブルガリホテル東京の宿泊料金は27万円以上

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わが世の春を謳歌している。

ブルガリホテルの客室内の様子
23年には超高級ホテルのブルガリホテルが日本へ初進出した(写真:Bulgari Hotels&Resorts)

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鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
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「営業利益以下の各利益で、コロナ前の水準までⅤ字回復することができた」

ビジネスホテルの「ドーミーイン」やリゾートホテルの「ラビスタ」などを展開している共立リゾートの中村幸治社長は、2023年4〜9月期の決算会見でこのように力強く述べた。

同社だけではない。コンフォートホテルを運営するグリーンズやパレスホテルなども、コロナ前を上回る業績となっている。コロナ禍という長いトンネルを抜けたホテル業界は今、わが世の春を謳歌している。

成長のエンジンは、何といっても欧米をはじめとしたインバウンドの復活だ。日本政府観光局(JNTO)の「訪日外客統計」によると、23年10月の訪日外国人は251万人と、1カ月の人数としては初めてコロナ前の水準を超えた。

客室単価を上げやすい環境に

人数だけではない。これまでは客室を埋めるために安売りせざるをえなかったが、客室単価を上げやすい環境となっているのだ。というのも円安が進行したため、欧米訪日客などにとっては、ホテルをはじめとして日本旅行は割安感が高まっているのだ。

また、客室を新たに販売する場合は、清掃費用や旅行代理店への支払い手数料といった費用が発生する。しかし値上げであればそれらの費用をかけず、売り上げを増やすことができ、利益の押し上げに直結するため、各ホテルは積極的に値上げしている。

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