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ソフトバンクG 孫正義が臨む「最後の闘い」 投資規律は厳格化、「生成AI革命」で反転攻勢へ

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生成AI革命の大波にどう乗るか。

株主総会に登壇する孫会長
金魚を引き合いに出しAI活用への危機感を訴える孫会長(撮影:今井康一)

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スタートアップ投資の荒海に、“あの男”が帰ってきた。

ソフトバンクグループ(SBG)は11月9日、2023年4〜9月期決算を発表。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)における外部投資家持ち分の変動影響を受け、1兆4087億円の最終赤字(前年同期は1291億円の赤字)に終わった。

その一方、同期間におけるSVFの投資損失は5833億円と、前期から4兆円近く改善。同社が重視する指標の「NAV(ネット・アセット・バリュー=保有株式価値−純負債)」は為替の追い風と投資先の株価上昇により、3四半期連続で回復している。

反転攻勢の時期が近づいている

公の場から半年ほど姿を消していた創業者の孫正義会長兼社長は、23年6月の株主総会に登場し、「いよいよ反転攻勢の時期が近づいている」と連呼した。実際、四半期ベースで10億ドル未満に抑制してきた投資規模は、4〜6月が18億ドル、7〜9月が15億ドルと再加速している。

17年にスタートしたSVF。世界最大のVC(ベンチャーキャピタル)として存在感を発揮したが、とくに「テクノロジー分野の成長企業への投資による、AI革命の加速」を掲げて20年から開始した2号ファンドが低迷。これにより、SBGは22年1〜3月期に2.1兆円、同4〜6月期に3.1兆円と、四半期で過去最大の赤字を連発することとなった。

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