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EV「テスラやBYDに出遅れる」日本勢の逆襲戦略 トヨタ、ホンダ、マツダは23年度上期に最高益

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追いつくチャンスが到来。

トヨタ・レクサスの次世代EV車両
トヨタ・レクサスが26年投入の次世代EVは航続距離1000キロメートルで最新ソフトウェアも搭載(撮影:大澤 誠)

特集「2024大予測|産業・企業編」の他の記事を読む

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2023年、自動車メーカー各社が対応に追われたのが世界最大市場である中国市場だ。

中国汽車工業協会(CAAM)によると、23年1〜10月累計の新エネルギー車(EV〈電気自動車〉、プラグインハイブリッド車、燃料電池車)の販売台数は前年同期比37%増の728万台だった。EVで覇権を争う中国BYDと米テスラに加え、中国の地場系が相次いでEVを投入し、市場シェアを急速に高めている。

一方、日系メーカーは苦戦している。

調査会社マークラインズによると、1〜10月の中国市場での販売台数は、トヨタ自動車が前年同期比3.6%減と踏みとどまっているが、ホンダは16%減、日産自動車が25%減と低迷する。各社はEVを投入しているが、販売が振るわない。三菱自動車は10月に中国市場からの撤退を発表した。

「テスラやBYDは商品力で優れている」

中国勢やテスラは、エンターテインメントを含めたソフトウェアサービスの充実や、先進的なデザインにより、従来の車との大きな差別化を図っている。複数の日系メーカー幹部が口をそろえて、「テスラやBYDは、EVの商品力で純粋に優れている」と認める。

今年1〜9月のEV世界販売台数は、テスラが132万台、BYDが104万台と、100万台の大台を突破した。両社とも同期間のマツダ、SUBARU、三菱自各社のガソリン車を含む世界販売台数を上回った。

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