急激なEVシフトに対する反発や市場変調の兆しも。
EVシフトの流れが変わり始めた。保護主義の高まりにより資源調達や製造の面で難題が噴出。販売停滞を見据え、欧米勢は投資計画の縮小に動く。
『週刊東洋経済』1月6-13日 年始合併特大号の第1特集は「EVシフト 絶頂と絶望」。アメリカのテスラと中国のBYDがグローバル市場を席巻する中、日本勢はどう動くか。熾烈なEV競争の最前線に迫った。
「90歳の誕生日を迎えた今年、私たちは改めて未来に向かってさらなる飛躍を目指していく」
2023年12月14日夜、横浜市の日産自動車グローバル本社で同社の創立90周年を祝うレセプションパーティーが開かれた。菅義偉前首相や斉藤鉄夫国土交通相ら政治家、部品メーカーや日産系販売会社幹部など300人以上が顔をそろえる中、日産の内田誠社長は自信がみなぎった表情でそう宣言した。
10年に量産型EV(電気自動車)「リーフ」を世界に先駆けて発売し、「EVのパイオニアを自負している」(内田社長)日産。だが、足元では業界での立ち位置が大きく変わりつつある。
BYDが月販で日産超え
日産の23年10月の世界販売台数は27.9万台(前年同月比5%増)。一方、破竹の勢いで成長する中国BYDは30.1万台(同39%増)と急伸した。BYDが単月の世界販売で日産を上回るのは22年11月、23年8月に続き3回目。23年7〜9月の3カ月間では82.4万台で並んだ。
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