有望分野は多岐にわたる。
EVシフトの流れが変わり始めた。保護主義の高まりにより資源調達や製造の面で難題が噴出。販売停滞を見据え、欧米勢は投資計画の縮小に動く。
『週刊東洋経済』1月6-13日 年始合併特大号の第1特集は「EVシフト 絶頂と絶望」。アメリカのテスラと中国のBYDがグローバル市場を席巻する中、日本勢はどう動くか。熾烈なEV競争の最前線に迫った。
株式市場で注目を集めるEV関連銘柄にはどんなものがあるか。全固体電池や駆動系の主要部品であるeアクスル、インフラ構築など有望な分野と関連銘柄の主なものを下表にまとめた。
直近で株価材料としてもてはやされることが多いのは「ギガキャスト」だ。
ギガキャストとは、車体など大型の部品を一体成形する「次世代の鋳造技術」のこと。大幅な製造コスト削減などが図れることからEV大手のテスラがすでにこの技術を採用している。トヨタ自動車も2026年に投入するEVでの採用を検討している。
ダイカスト(鋳造製品を造る技術)専業メーカーのリョービは、新たにギガキャストに対応する超大型マシンの導入を決定。25年3月から車体などの大型のアルミ鋳造製品を生産する予定だ。
DMG森精機はテスラへ納入
マシニングセンターなどで最大手格のDMG森精機は、テスラへ「5軸加工機」を納入している。ギガキャスト技術で造った部品に穴を開けるなど緻密な後工程で使われている。
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