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補助金廃止で混乱必至、「米国EV市場」はこう動く 2024年はコロナ禍前をしのぐ活況だったが…

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HV活況は続く見込み。EVは補助金廃止濃厚で競争は新段階に突入する。

トヨタのSUV「RAV4」
トヨタのアメリカ販売を牽引するSUVの「RAV4」。燃費のよいハイブリッドタイプが人気だ(写真:筆者撮影)

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昨年末に発表された、ホンダと日産自動車の経営統合計画。背景にあるのが、自動車業界全体に通底する強烈な危機感だ。本特集では、国内メーカーの合従連衡の動きのほか、中国勢が攪乱する世界市場の最新動向など、自動車業界の最前線を追った。

アメリカの2024年の新車販売は前年比2.3%増の1585万台超と、コロナ禍前の2019年以来で最高の水準になった(アメリカの自動車調査企業コックス・オートモーティブの推計)。インセンティブ(販売奨励金)の拡充やハイブリッド車(HV)の需要急増などが追い風だった。

販売が低迷していた電気自動車(EV)は、トランプ新大統領が就任前にEV1台当たり最大7500ドル(約117万円)の税控除の廃止を示唆した結果、年末の駆け込みで需要が伸びた。通年では2023年の108万台を上回り約130万台になると見込まれ、新車販売全体のおよそ8%に当たる。

首位はアメリカのゼネラル・モーターズ(GM)で前年比4.3%増の270万台。推定で16.5%のシェアを獲得した。EVは前年比50%増だが、とくに10〜12月期は駆け込み需要で、前年同期比125%もの高い伸びを示した。

トヨタのHVが絶好調

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