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鴻海とホンダを両天秤にかけるルノーの"腹の内" デメオCEOの下で時価総額は日産を追い抜く

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ルノー社のロゴマーク
四半世紀続いたアライアンスが転換点を迎えている(撮影:大澤 誠)

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昨年末に発表された、ホンダと日産自動車の経営統合計画。背景にあるのが、自動車業界全体に通底する強烈な危機感だ。本特集では、国内メーカーの合従連衡の動きのほか、中国勢が攪乱する世界市場の最新動向など、自動車業界の最前線を追った。

昨年12月、鴻海(ホンハイ)精密工業の幹部が渡仏し、ルノーと日産株取得に向けて交渉していることを台湾メディアが報じた。この幹部とは、かつて日産ナンバー3の副COOを務めていた関潤氏のことだ。関氏は現在、鴻海でEV事業のトップを務めている。

関氏がフランスへ交渉に出向いたのは、ルノーが日産の支配権獲得のカギを握る立場にあることを熟知しているからだ。「ルノーはホンダと鴻海を両てんびんにかけて、日産株を高値で売却しようとしている」。日産関係者の間では緊張感が高まる。

「自由に売却できる」

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