2次破綻リスクも出てきたマレリ。日産不振の余波が広がる。
昨年末に発表された、ホンダと日産自動車の経営統合計画。背景にあるのが、自動車業界全体に通底する強烈な危機感だ。本特集では、国内メーカーの合従連衡の動きのほか、中国勢が攪乱する世界市場の最新動向など、自動車業界の最前線を追った。
日産自動車の主力取引先の1社、マレリホールディングスが再び経営危機を迎えている。
2024年12月末、マレリの債権者である銀行団は180億円分の借入金の返済を1カ月間猶予することで合意した。マレリの負債総額は現在、6500億円程度とみられる。
マレリの前身はコックピットモジュールや熱交換機などを手がけるカルソニックカンセイだ。かつては日産子会社だったが、カルロス・ゴーン時代の2017年にアメリカの投資ファンドであるKKRに売却された。2019年に欧州同業のマニエッティ・マレリを62億ユーロ(当時の為替レートで約8000億円)で買収し、現在の形になった。
2022年に経営破綻
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
この記事の特集
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら