EV新興勢の淘汰が起きる中、今後はソフトが軸の競争に本格突入する。
昨年末に発表された、ホンダと日産自動車の経営統合計画。背景にあるのが、自動車業界全体に通底する強烈な危機感だ。本特集では、国内メーカーの合従連衡の動きのほか、中国勢が攪乱する世界市場の最新動向など、自動車業界の最前線を追った。
中国BYD(比亜迪汽車)の勢いがすさまじい。2021年時点で世界販売台数では上位20位圏外だったが、2023年は日産自動車に次ぐ9位、2024年は前年比41%増の427万台を売って6位にのし上がった(順位は1〜11月の集計)。
BYDの躍進に寄与したのはプラグインハイブリッド車(PHV)で前年比73%増の248.5万台を販売した。電気自動車(EV)は12%増の176.5万台。販売台数でPHVがEVを逆転した。
EVの競争が新段階に
一方、EV専業のテスラの2024年の販売台数は前年比1%減の178.9万台だった。主力市場のアメリカや欧州での販売減少が響き、初の前年割れとなった。わずか2万台差でかろうじてEV世界首位の座を守ったが、BYDがすぐ後ろに迫る。テスラの苦戦はEVの競争が新段階に入ったことを物語る。
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