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プリファード「爆速でLLM開発」の裏にある危機感 岡野原氏が語る生成AI開発の今と活用の可能性

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2023年9月に大規模言語モデルを発表した。

プリファードネットワークス 最高研究責任者 岡野原大輔氏
岡野原大輔(おかのはら・だいすけ)/プリファードネットワークス 最高研究責任者。1982年生まれ。2006年、現CEOの西川徹氏とともにプリファードインフラストラクチャーを創業。10年に東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程を修了。14年に当社を設立し、副社長に就任。21年から現職(撮影:尾形文繁)

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鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
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プリファードネットワークスは独自の生成AI(人工知能)を開発する。技術の進化と活用をめぐる展望とは。最高研究責任者の岡野原大輔氏に話を聞いた。

 

──9月に大規模言語モデル(LLM)を発表しました。なぜ開発に乗り出したのですか。

開発環境が整ってきたことが大きい。生成AIの性能は2020年ごろから話題になっていた。ただ、開発には(AI半導体など)計算資源などに大きな投資をする必要があり、参入が難しかった。

状況が変わったのは今年初め。チャットGPTが国内でも話題になり、国が計算資源の購入支援やデータセンターの整備などへ一気に動いた。

そこで当社も参入を決断。走りながら事業計画を整え、1年も経たずにLLM「プラモ」の製品化へとこぎ着けた。開発ができる人材は世界でも限られ個人名を列挙できるくらいだが、たまたま当社には人材がそろっていた。

「今やらないと、会社の存続すら危うくなるかもしれない」という思いもある。

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