業績は絶好調だ。
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鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
コロナ禍の沈静化に伴うインバウンド需要の回復で業績が上向いてきた百貨店業界。この調子は2024年も続くのか、三越伊勢丹ホールディングスの細谷敏幸社長に聞いた。
──インバウンドの回復によって、業績は絶好調です。
人流の回復と円安の進行を追い風としたインバウンドの復活を強く実感している。当社の免税売上高のピークは18年度の755億円だったが、23年度はそれを上回る900億円の予想だ。
インフレの進行で高級ブランドを中心に価格は上がっているが、海外に比べればまだ安い。さらに、「本当に欲しければ、価格が上がる前に買っておいたほうがいいのでは」というマインドが、国内の消費者の背中を押している。
こうした状況は24年も続くものと考えている。解禁されたものの原発の処理水問題で戻り切っていない中国人の団体旅行客が回復すれば、さらに業績を押し上げることになるだろう。
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