自民党の女性認識の問題点とは。
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世界経済フォーラムが2023年に発表した「ジェンダーギャップ指数」で、日本は146カ国中125位と過去最低を更新。「女性活躍」の掛け声だけ華々しく、実態が伴わないのはなぜか。安藤優子氏はこれを追究すべく大学院に入り、女性国会議員の少なさを主題に博士論文を書き上げた。
──05年に大学院に進学し、女性議員の少なさについて研究しました。研究の起点は、ご自身の働き方に対する反省があるとか。
私がテレビ報道の世界に飛び込んだのは40年以上前のこと。1980年代初頭は女性が報道番組のキャスターを務めるなど考えられなかった。政治経済のニュースは男性が読み、女性は天気予報など軟らかいネタをやる。大学生だった私が与えられたのも、報道番組での男性司会者のアシスタントという役割。男性司会者の横にいて、彼の発言に対してただうなずく。
おじさんたちの「ペット化」戦略
ただ、徐々に取材も任されるようになった。すると男性記者は「何だ、あの宇宙人は」と。自分たちが築いてきた居場所が奪われるのではと、ハレーションが起こる。ほかに頼れる女性がいない私は、そこで生存戦略を考えた。
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