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安藤優子が語る日本の「女性活躍」に欠けた視点 「ペット」「おじさん」化で生き抜いた自ら猛省

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自民党の女性認識の問題点とは。

ジャーナリスト、キャスター 安藤優子氏
安藤優子(あんどう・ゆうこ)/ジャーナリスト、キャスター。1958年生まれ。高校時代に米国へ留学。上智大学比較文学部(現・国際教養学部)卒業。同大学院にてグローバル社会学博士号取得。数々の番組でメインキャスターを務める。著書に『自民党の女性認識』『アンドーの今もずっと好きなもの。』(撮影:今井康一)

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世界経済フォーラムが2023年に発表した「ジェンダーギャップ指数」で、日本は146カ国中125位と過去最低を更新。「女性活躍」の掛け声だけ華々しく、実態が伴わないのはなぜか。安藤優子氏はこれを追究すべく大学院に入り、女性国会議員の少なさを主題に博士論文を書き上げた。

 

──05年に大学院に進学し、女性議員の少なさについて研究しました。研究の起点は、ご自身の働き方に対する反省があるとか。

私がテレビ報道の世界に飛び込んだのは40年以上前のこと。1980年代初頭は女性が報道番組のキャスターを務めるなど考えられなかった。政治経済のニュースは男性が読み、女性は天気予報など軟らかいネタをやる。大学生だった私が与えられたのも、報道番組での男性司会者のアシスタントという役割。男性司会者の横にいて、彼の発言に対してただうなずく。

おじさんたちの「ペット化」戦略

ただ、徐々に取材も任されるようになった。すると男性記者は「何だ、あの宇宙人は」と。自分たちが築いてきた居場所が奪われるのではと、ハレーションが起こる。ほかに頼れる女性がいない私は、そこで生存戦略を考えた。

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