工作機械の世界的な大手企業、DMG森精機・森雅彦社長が今後の工作機械業界を展望。
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2018年に歴代最高の受注額約1兆8千億円を記録した日本の工作機械業界。コロナ禍による低迷からは回復基調だが、足元では調整局面が続く。世界大手・DMG森精機の森雅彦社長に展望を聞いた。
──23年は業界全体で受注の足踏みが続きました。
欧州は想定よりよかった。ただ、中国がピーク時の半分ぐらいまで落ちた。建設機械や公共工事的なものが調整局面だ。これまで生産拠点を置いていた巨大IT企業がインドに移ったりもしている。経済安全保障の観点で、半導体関連の規制も厳しくなっている。
24年も中国市場はまったく期待できない。米国は今年より少しよくなるが、欧州は同じような状況だ。年間の受注額は23年よりもやや下がるが、1兆2000〜3000億円はいくと思う。
30年までにピークは来る
──業種別で見ると、23年は半導体関連が軟調でした。
30年には半導体の量が3倍ぐらい必要になることは皆わかっている。それに対する準備はしないといけない。24年は今年よりましだが、まだピークではない。
──EV(電気自動車)ではギガキャストなどの新たな加工法も登場しています。
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