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セブン・井阪社長が告白「我が激動の2023年」 「そごう・西武はグループ内で成長できなかった」

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井阪隆一社長に2023年の総括と、2024年の展望を聞いた。

セブン&アイ・ホールディングス 社長 井阪隆一氏
井阪隆一(いさか・りゅういち)/セブン&アイ・ホールディングス 社長。1957年生まれ。青山学院大学法学部卒業。80年にセブン‐イレブン・ジャパン入社。商品本部長などを経て2009年に社長。16年に持ち株会社のセブン&アイ・ホールディングス社長に就任(撮影:今井康一)

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鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
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2023年2月期に売上高11兆円を突破した、セブン&アイ・ホールディングス。柱の国内コンビニ事業が成長した一方で、スーパーや百貨店事業のあり方をめぐってステークホルダーとの対立が表面化した1年だった。井阪隆一社長に総括と24年の展望を聞いた。

 

──23年はどんな年でしたか。

エポックメイキングな出来事も多々あったが、(コンビニ事業への集中を掲げた)中期経営計画を着実に実行できた1年だった。

企業は、社会や社員により多く分配するために、つねに成長を目指すべきだ。9月に譲渡完了したそごう・西武はグループ内で成長できなかった。新オーナーの下では早速、われわれではできないような人や金のリソースがかけられている、と聞いている。

そごう・西武の田口広人社長とは定期的に連絡を取っている。絶対に成功してもらいたい。約束している雇用についても、当社が受け皿としての役割を果たしていく。

足元はちょうど過渡期

──小売流通業界全体としてはどんな1年でしたか。

コロナの感染症分類が5類に引き下げられた5月以降、人流が回復し、業界には追い風だった。一方で、やはり物価がものすごい勢いで上がった。実質賃金はマイナスが続いている。とくに年後半から、当社グループの全業態で1人当たりの買い上げ点数の低調が顕著だ。財布のひもが固くなっており、消費者は峻別して買い物するようになっている。

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