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三井住友銀 頭取「本当の正念場は24年と25年」 福留朗裕氏はオリーブの預金の質に手応え

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2023年4月に「国内は宝の山になる」と発言。

三井住友銀行 頭取の福留朗裕氏
福留朗裕(ふくとめ・あきひろ)/三井住友銀行 頭取。1963年生まれ。85年三井銀行(現三井住友銀行)入行。カナダ三井住友銀行社長などを経て、2018年トヨタ自動車に転籍。21年同行復帰。23年4月から現職(撮影:今井康一)

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賃上げと経済成長の好循環は続くのか。三井住友銀行の福留朗裕頭取は、「2024年と25年が正念場だ」と言う。

 

──4月の頭取就任時、「国内は宝の山になる」と言っていました。

実際、そのとおりになっている。金利上昇やPBR(株価純資産倍率)に注目が集まったこともあり、非公開化や事業分離、脱炭素、自動化投資などの企業活動が活発だ。われわれの収益機会も増えた。

──24年にもマイナス金利政策が解除され、短期金利がマイナスからゼロになる観測があります。

年初だろうと来春だろうと驚かない。賃上げと成長の好循環が確認できたら、日本銀行は動くだろう。僕はゼロを飛ばしたらよいじゃないかと思う。ゼロって、システム上入力できないんですよ。5ベーシスポイントでも1でもいいけど、(プラスを)つけたほうがいいと思う。

預金の「質」に手応え

──預金調達も重要になります。3月から開始した個人向け金融サービス「オリーブ」の進捗は。

速報値で140万口座まで増えている。目標は5年間で1200万口座。これまでは広告宣伝を抑制していたが、24年春にTポイントと三井住友カードのVポイントが統合されるタイミングで何かできないか、検討している。

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