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伊藤忠、ビッグモーターからCTCまで貪欲に狙う訳 石井社長「事業会社を磨き8000億円を確立する」

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「ビッグモーター再生」の真意はどこにあるのか。石井敬太社長を直撃した。

いしい・けいた/1960年東京都生まれ。1983年早稲田大学法学部卒業、伊藤忠商事入社。化学品部門の営業畑やタイ法人の社長などを経て、2014年に執行役員・化学品部門長。2021年4月から現職(撮影:梅谷秀司)

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連結純利益で年平均10%以上の成長を続ける伊藤忠商事。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の完全子会社化を進め、ビッグモーターも「何とか再生したい」「5000人の雇用を守りたい」(岡藤正広会長)などとして支援に意欲を示している。「8000億円の収益確立」に向けてM&Aも積極化する伊藤忠は2024年、どう動くのか。石井敬太社長に聞いた。

中国へ商売の種をまきにいくことはありうる

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――2024年の経営環境として、何に注目していますか。

やはり米中の動向だ。中国は不動産不況や米中の緊張で資金が逃げている。その中であまり効果的な経済政策を打っていない。

一方、アメリカは大統領選を控え、金利はこれ以上上げてこないのではないか。ただ景気全体としては少し低迷するとの説もある。民主党、共和党がどのような経済政策を訴えるのか、非常に注目している。

――伊藤忠は中国ビジネスを重視してきました。今後、中国とはどう向き合いますか。

中国への投融資に関しては慎重に考えていくが、依然期待もしている。実際に中国に行ってみると、EV(電気自動車)や先端分野では日本より進んでいる世界もある。こうした分野に限定的にアクセスし商売の種をまきにいくことはありうる。

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