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三菱UFJ頭取「金利なしに慣れた顧客に寄り添う」 半沢淳一氏に銀行業界の24年の展望を聞いた

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金利上昇で銀行の役割は変わるか。

三菱UFJ銀行 頭取の半沢淳一氏
半沢淳一(はんざわ・じゅんいち)/三菱UFJ銀行 頭取。1965年生まれ。88年三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。2014年執行役員企画部部長、19年取締役常務執行役員CCOなどを経て21年から現職(撮影:今井康一)

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金利上昇の影響や2024年の銀行業界の展望を、3メガバンクのトップに聞いた。まずは三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取。

 

──国内金利上昇の影響は。

物価上昇率が2%を超え24年春も賃上げが続けば、金利ある世界に戻る可能性がある。利ザヤが改善し銀行収益にはプラスだ。有価証券の評価損は拡大するが、ヘッジをかけつつリスクを回避する。

国内金利が上昇する中で米国経済が減速すれば、日米金利差が縮小する。為替が円高に振れれば収益にマイナスだ。プラスとマイナスの双方を管理する必要がある。

事業再生需要に照準

──銀行の役割は変わりますか。

金利のない世界に慣れた顧客に寄り添う姿勢が重要だ。例えば、投資計画の策定には資材価格や人件費の上昇に加え、金利負担も織り込む必要性を説明する。資産運用の収益性も高まるため、個人顧客へのアドバイスも重要になる。

──21年の頭取就任時、リテールの効率化やDXを課題としました。これまでの進捗と24年の展望は。

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