金利上昇で銀行の役割は変わるか。

特集「2024大予測|スペシャルインタビュー」の他の記事を読む
![週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)[雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Pa1qc9iYL._SL500_.jpg)
金利上昇の影響や2024年の銀行業界の展望を、3メガバンクのトップに聞いた。まずは三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取。
──国内金利上昇の影響は。
物価上昇率が2%を超え24年春も賃上げが続けば、金利ある世界に戻る可能性がある。利ザヤが改善し銀行収益にはプラスだ。有価証券の評価損は拡大するが、ヘッジをかけつつリスクを回避する。
国内金利が上昇する中で米国経済が減速すれば、日米金利差が縮小する。為替が円高に振れれば収益にマイナスだ。プラスとマイナスの双方を管理する必要がある。
事業再生需要に照準
──銀行の役割は変わりますか。
金利のない世界に慣れた顧客に寄り添う姿勢が重要だ。例えば、投資計画の策定には資材価格や人件費の上昇に加え、金利負担も織り込む必要性を説明する。資産運用の収益性も高まるため、個人顧客へのアドバイスも重要になる。
──21年の頭取就任時、リテールの効率化やDXを課題としました。これまでの進捗と24年の展望は。
記事全文を読むには有料会員登録が必要です。
(残り 691文字 です)
【9/30(火)まで】 年額プラン2,000円OFFクーポン 配布中!
詳細はこちらから
無料会員登録はこちら
ログインはこちら