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大苦戦のデジタルバンクがはまった"落とし穴" 既存銀行と異業種参入組との違いは何なのか

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既存銀行が展開するデジタルバンクは、なぜ苦戦を強いられているのだろうか。

デジタルバンクのアプリのアイコン
先発組はいずれも大赤字に陥っている。後発のUI銀行やゼロワンバンクは何を学ぶか(写真:編集部撮影)

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「金利ある時代」の到来は銀行業界にどのような影響を及ぼしているのか。本特集では、各行のデジタル戦略や、利上げがもたらす意外な影響などを深掘りしつつ、独自のランキングも交えて、銀行業界の最新動向を紹介する。

「3年で黒字化と発表していたが、すべてがゼロからのスタートで、思惑と違うことの連続だった」

「みんなの銀行」の永吉健一頭取は、そう打ち明ける。みんなの銀行は、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下のデジタルバンクとして2021年に開業。融資のみならず、銀行機能を事業会社に提供するBaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)やシステムの外販などで稼ぐことを標榜していたが、2024年3月期も93億円の最終赤字に沈んだままだ。

赤字の主な原因は経費の重さだ。システム開発費に加え、広告宣伝費や人件費がかさんだ。子会社を合わせた経費は実に同期117億円に上る。

撤退も現実味を帯びる

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