メイン先を増やしたい
――ストファイはメガバンクや大手地方銀行が主な担い手です。なぜきらぼしが取り組んでいるのでしょうか。
当社は東京に拠点を構えるが、(2018年の3行合併当初は)メインバンクを務める企業が少なかった。そのうえ、旧行はみな本業赤字。そこでメイン先を増やそうと、ストファイに取り組んだ。
とくにLBOローン(買収対象企業の資産や将来キャッシュフローを担保にした融資)は、投資ファンドが買収した企業を出口戦略で売却した後も、資金を提供していた関係性からその企業の有望な取引銀行になれる。そうした企業のメインバンクを引き継いだり、メザニンローンや投資子会社を通じたエクイティーを拠出したりして、実績を積み上げてきた。
(地方銀行の相次ぐ参入については)ストファイの裾野が広がるため、プレーヤーが増えることは歓迎だ。当社が案件を組成し、エコシステムを作りたい。事業承継はこれからが本番。創業者が持つ株式の処分に悩む中小企業に、LBOローンを提供する需要が出てくるだろう。
――リスクの高いストファイには、金融庁も目を光らせています。
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