銀行にとって本業中の本業で得られる「資金利益」。その増加率を見てみよう。
「金利ある時代」の到来は銀行業界にどのような影響を及ぼしているのか。本特集では、各行のデジタル戦略や、利上げがもたらす意外な影響などを深掘りしつつ、独自のランキングも交えて、銀行業界の最新動向を紹介する。
銀行業界が待ちに待った「金利ある世界」。だが、一様にメリットを享受できるわけではなく、資産のポートフォリオや展開するビジネスなどによってその影響度合いには濃淡がある。そこで今回、東洋経済ではメガバンク・地方銀行103行を対象に、1%の利上げがあったと仮定した場合の利上げ影響度合いを独自試算、「メリット享受ランキング」を作成した(試算の前提は記事末尾参照)。
まずは、銀行の本業中の本業である「資金利益」の増加率を見てみよう。2023年度決算の資金利益をベースに、1%利上げされた場合、どれだけの増益が期待できるかについて試算した。銀行の利息収益を合算した資金利益は利上げ影響が直接効いてくる。預貸利息、預け金利息、円債(国債・地方債)利息の3項目を対象とした。
利上げで収益力は「二極化」
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら