25年3月期決算を収益力、健全性、運用力で判定。最新版!地銀「ジリ貧」ランキング・ワースト10行

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長野銀行
地銀「ジリ貧」ランキング1位の長野銀行。合併に向けた「準備」が評価を落とすことに(編集部撮影)

2024年3月に日本銀行がマイナス金利を解除し、0.5%まで政策金利が引き上げられた。今まさに銀行業界が待ち焦がれた「金利ある世界」が到来している。政策金利が引き上げられると、銀行の貸出金や債券などから得られる利息も増加する。

利上げが逆風の銀行も

一方で、すべての銀行が利上げの恩恵をすぐに受けられるわけではない。貸出金のうち、固定金利型の割合が高い銀行は、利上げ局面であっても貸出金利回りの改善がそれほど進まないのが実情だ。むしろ先に引き上げる預金金利の利息支払いに伴って、預貸金利回りが悪化している銀行が少なくない。

有価証券運用においても、一部の銀行では利上げが逆風となる。金利が上昇すると、既存の低利な債券は価格が下落するため評価損が発生する。

では、「金利ある世界」で業績を伸ばしている地銀、苦戦している地銀はどこか。東洋経済は全国の地銀97行の最新決算を集計。個別行の収益力や財務健全性などを基に「ジリ貧」ランキングを作成した。

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