フジテレビ清水社長に株主提案に反対の理由を直撃「1人でも入れば勝ちという言い方は理解できない」

株主提案は改革プランを踏まえていない
――6月25日開催の株主総会に、会社提案とダルトン・インベストメンツによる株主提案の2つの取締役選任議案が議論されることになります。まず会社提案の意図を教えてください。
われわれは一連の問題を受けて、株主を始めとするステークホルダーの皆さんからさまざまなご意見をお伺いしたうえで、5月16日に改革アクションプランを発表した。アクションプランの目的は一言で言えば企業価値の向上、そのためにガバナンスと透明性の向上を図るというものだ。そうしたアクションプランを確実に実行するために必要なメンバーを提案した。
3月27日にFMHとフジテレビの経営陣の刷新を発表したが、その際はフジテレビの経営陣を一新することを急いだこともあり、FMHについては未完成だった。そのため4月30日に改めてFMHの経営陣の刷新について発表させてもらい、今回の会社提案に至った。
――一方でダルトンサイドは株主提案として、SBIホールディングス(HD)の北尾吉孝社長兼会長を始めとする12人の社外取締役候補を提案しています。
FMHは監査等委員設置会社だが、株主提案は社外取締役のみの提案となっている。となると、監査等委員を含めればこれまでより取締役の人数が増えてしまう。今回、アクションプランに基づき、取締役会に関しては人数を減らしてコンパクトにする、多様性を増す、平均年令を下げるという方針を打ち出しているが、それを踏まえた提案でなかったことに驚きを感じている。
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