「金利ある時代」の到来は銀行業界にどのような影響を及ぼしているのか。本特集では、各行のデジタル戦略や、利上げがもたらす意外な影響などを深掘りしつつ、独自のランキングも交えて、銀行業界の最新動向を紹介する。
一方で、預貸率が低い銀行であっても利上げの恩恵を受けられる部分がある。「補完当座預金制度」と呼ばれる制度に基づくもので、日銀の当座預金(日銀当預)に対する利息(付利)だ。ここではわかりやすく「預け金利息」と呼ぶ。
日銀からの“補助金”が膨張
詳細は別記事『「金利ある時代」を素直に喜べない銀行の現実』をご覧いただきたいが、銀行は余剰資金を日銀の当座預金口座に置いておくだけで、リスクを取ることなく利息収入を得られる。顧客との利上げ交渉が必要になる貸出金利息と異なり、政策金利上昇分がダイレクトに効いてくるのも特長で、一部では日銀からの“補助金”ともいわれる。
余剰資金が多く、預け金が積み上がった銀行ほどその恩恵が大きい。東洋経済の試算(試算前提は別記事『「資金利益」試算増加率トップ&ワースト20 』)ではメガ3行は1%の利上げでいずれも年間5000億円前後の“補助金”を手にすることになりそうだ。
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