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「仕組み金融」に続々と参入する地方銀行の憂鬱 リスクの高さを見落としてはいないか

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高収益が見込めるストラクチャードファイナンス。リスクの高さを見落としていないか。

一万円札の束とビルの模型
(写真:genzoh / PIXTA)

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「金利ある時代」の到来は銀行業界にどのような影響を及ぼしているのか。本特集では、各行のデジタル戦略や、利上げがもたらす意外な影響などを深掘りしつつ、独自のランキングも交えて、銀行業界の最新動向を紹介する。

昨年、都心の繁華街に立つオフィスビルが売買された。買い手の投資ファンドが契約の場に帯同したのは、西日本に本店を構える地方銀行の担当者。聞けば、数十億円もの取得資金の大半を、縁もゆかりもない地銀が融資するというのだ。

資産が生み出すキャッシュフロー

とはいえ、通常の融資ではない。「ストラクチャードファイナンス(仕組み金融、ストファイ)」と呼ばれるもので、不動産なら賃料、M&Aなら買収企業の収益など、資産から生まれるキャッシュフローに着目した特殊な融資だ。

下図は、代表的なLBOローンの手法を示したものだ。

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