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10月の工作機械受注は1434億円。うち外需は1077億円、相互関税の懸念が薄れ過去最高額に

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金属の切削に欠かせない工作機械。その受注動向は設備投資の指標にもなっている (写真:jointstar/PIXTA)
工作機械は主に金属を切削、研削し、部品や金型を加工する機械のこと。さまざまな機械がこの工作機械で加工された部品や金型を使っていることから、「機械を作る機械」「マザーマシン」といわれる。
工作機械の販売先の多くはメーカーだ。注文(受注)が増えるということは更新需要もあるが、「生産を増やす予定がある」「設備投資の意欲がある」メーカーが増えているということになる。
景気が上向けば、製造業の設備投資の意欲は高まる。つまり工作機械の受注状況は、景気の先行きを知る手がかりとなる。工作機械の業界団体である日本工作機械工業会(日工会)では毎月、会員企業から受注状況を集計し、月次で速報と確報を発表している。実際、この受注状況は「景気の先行指標」ともいわれ、市場関係者の注目度も高い。
今回は、11月26日に発表された2025年10月分の受注統計(確報)の結果をお伝えする。

9月を上回る受注額に

2025年10月の受注総額は1434.6億円で、前月比プラス3.1%、前年同月比はプラス17.1%と強い数字になった。四半期末の翌月となる1、4、7、10月は前月を下回ることが多いが、この月は9月を上回る結果に。10月が前月比プラスになるのは4年ぶりとなる。とくに外需が拡大し、単月としては過去最高額となっている。

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