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9月の工作機械受注は1391億円。自動車は内需の低迷続くが、航空・造船・輸送用機械は増勢で、内需は過去最高の受注額記録

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10月21日に開催された日本工作機械工業会(日工会)定例記者会見の模様。写真中央が坂元繁友会長 (記者撮影)
工作機械は主に金属を切削、研削し、部品や金型を加工する機械のこと。さまざまな機械がこの工作機械で加工された部品や金型を使っていることから、「機械を作る機械」「マザーマシン」といわれる。
工作機械の販売先の多くはメーカーだ。注文(受注)が増えるということは更新需要もあるが、「生産を増やす予定がある」「設備投資の意欲がある」メーカーが増えているということになる。
景気が上向けば、製造業の設備投資の意欲は高まる。つまり工作機械の受注状況は、景気の先行きを知る手がかりとなる。工作機械の業界団体である日本工作機械工業会(日工会)では毎月、会員企業から受注状況を集計し、月次で速報と確報を発表している。実際、この受注状況は「景気の先行指標」ともいわれ、市場関係者の注目度も高い。
今回は、10月21日に発表された2025年9月分の受注統計(確報)の結果と、3カ月おきに開催される、坂元繁友日工会会長(芝浦機械社長)らが登壇する定例会見・質疑応答の模様をお伝えする。

まずまずの水準

9月の受注総額は1391.5億円。前月比でプラス15.8%、前年同月比もプラス11.0%と、ともに増加となった。前年同月比は3カ月連続で上回り、まずまずの水準だ。

うち内需は436.5億円。9月は年度の中間期末のため数字が伸びる傾向で、半年ぶりに400億円を超えた。前月比はプラス36.8%で、さらに前年同月比もプラス5.1%だった。

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