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5月の工作機械受注は1287億円で8カ月連続前年比プラス。アメリカなど北米が好調、「今後もまとまった規模の受注が見込まれる」

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金属の切削に欠かせない工作機械。その受注動向は設備投資の指標にもなっている (写真:fox/PIXTA)
工作機械は主に金属を切削、研削し、部品や金型を加工する機械のこと。さまざまな機械がこの工作機械で加工された部品や金型を使っていることから、「機械を作る機械」「マザーマシン」といわれる。
工作機械の販売先の多くはメーカーだ。注文(受注)が増えるということは更新需要もあるが、「生産を増やす予定がある」「設備投資の意欲がある」メーカーが増えているということになる。
景気が上向けば、製造業の設備投資の意欲は高まる。つまり工作機械の受注状況は、景気の先行きを知る手がかりとなる。工作機械の業界団体である日本工作機械工業会(日工会)では、毎月、会員企業から受注状況を集計し、月次で速報と確報を発表している。実際、この受注状況は「景気の先行指標」ともいわれ、市場関係者の注目度も高い。
今回は6月25日発表の2025年5月分の受注統計(確報)の結果をお伝えする。

外需中心に根強い設備需要

企業の設備投資意欲がわかる工作機械の受注状況。月次で発表の受注統計や、定例会見をリポート

今月も受注の統計数字と概要のみの発表となっている。

5月の受注総額は1287.2億円。前月比はマイナス1.1%だが、前年同月比はプラス3.4%という結果になった。ほぼ横ばいといっていい数字だが、1200億円超えは3カ月連続、前年同期比は8カ月連続でプラスとなった。

ほぼ横ばい圏だが、「外需を中心に総じて根強い設備需要が感じられる」(日工会)という。

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