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アメリカ・中国・EU 「デジタル覇権主義」の行方 AI規制はどうなるか、コロンビア大教授に聞く

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デジタル規制論の第一人者に聞いた。

米コロンビア大学 ロースクール教授 アニュ・ブラッドフォード氏
アニュ・ブラッドフォード(Anu Bradford)/米コロンビア大学 ロースクール教授。1975年生まれ。フィンランド・ヘルシンキ大学法学部卒業後、同大学院で法学修士号を取得。その後、米ハーバード大学ロースクールで法学博士号を取得。2014年から現職。欧州法研究所長も兼務(撮影:梅谷秀司)

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鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。

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アメリカ、中国、欧州連合(EU)をめぐるデジタル覇権主義の争いが激化している。デジタル規制論の第一人者である、米コロンビア大学のアニュ・ブラッドフォード教授に展望を聞いた。

 

──各国・地域のテクノロジー規制を独自に類型化しています。

世界中の政府や個人は、AIやSNSなど社会に対し巨大な影響力を持つテクノロジーが、一握りのテック企業に統治されていることに不安を覚えている。しかし、その規制のあり方について世界的なコンセンサスは存在しない。

そこで私はそれぞれの国・地域を比喩的に「デジタル帝国」と称し、それぞれが競い合う3つの規制モデルがあると提唱した。

1つはアメリカによる市場主導の規制モデル、もう1つは中国の国家主導モデル、そしてEUの権利主導モデルだ。歴史・文化・イデオロギーなどの要素が交じり合い、世界のデジタルガバナンスにおいて、この3つの類型が成り立つ。

アメリカの力は弱まっていく

──デジタル帝国同士のせめぎ合いは、どのようになりますか。

市場を信頼しイノベーションを生み出すアメリカのモデルが、自国の経済に恩恵をもたらしてきたのは間違いない。しかし、これからアメリカの力は弱まっていくだろう。

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