上場企業の女性活躍度を東洋経済が独自分析。
労働力不足の中、「女性活躍」が叫ばれて久しい。多くの企業が施策を打つが、効果を出す先進企業と変われぬ後進企業との差は開く一方だ。
『週刊東洋経済』5月18日号の第1特集は「女性を伸ばす会社、潰す会社」。真に女性を活かすための処方箋とは。
女性活躍指標は、同じ業界の中でも、経営者の力の入れ具合などで差が出る。東証33業種の中から、主要8業種の上位10社を掲載する。
「食料品」1位はカルビー。
平均勤続年数で男女に差がないことに加え、2割を超える女性管理職割合は業界最高。女性の就職人気の高さにもかかわらず、女性活躍が遅れてきた食品業界で、いち早く女性管理職の登用に力を入れてきたことが功を奏している。2位はミヨシ油脂、3位が亀田製菓だ。
ちなみにカルビーの競合で製菓大手の明治は食料品44位と出遅れる。採用正社員の5割が女性だが、女性は男性よりも厳しい460倍の倍率を突破しなければならない。そのうえ、平均勤続年数は女性のほうが4年ほど短い。女性管理職割合も約3%にとどまる。
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