痛みを伴う改革ゆえ、導入校の男子学生からは「逆差別」批判も。
労働力不足の中、「女性活躍」が叫ばれて久しい。多くの企業が施策を打つが、効果を出す先進企業と変われぬ後進企業との差は開く一方だ。
『週刊東洋経済』5月18日号の第1特集は「女性を伸ばす会社、潰す会社」。真に女性を活かすための処方箋とは。
女性の登用が進まない企業の中でも、とくに技術職の採用が多い製造業などでは「そもそも女性が入社してこない」というボトルネックがある。要因の1つに挙げられるのが、理工系を学ぶ女子学生の少なさだ。
大学における女子学生の割合を見ると、理学分野では28%、工学分野においては16%しかいない(文部科学省調査)。理系分野を学ぶに当たり本来性差が問題にならないことは、国際学力調査などからも明らかだ。
それでも理工系を志す女子学生が少ない理由として「女子は数学や機械が苦手」「出産後の復職のため、手に職をつけられる分野がいい」といったアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)の影響が示唆されている。
「女子枠」の設置が相次ぐ
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