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理工系学部で広がる「女子枠」その意図と実態 多様化や優秀学生の確保狙い24年度入試から急増

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芝浦工業大学のサマーインターンシップ。コンクリートの強度実験をしている (写真:芝浦工業大学)

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18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。

多様性確保のための入試選抜方法の工夫

本当に強い大学2024 (週刊東洋経済臨時増刊)
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女子生徒向けの入試枠や制度を設ける理工系大学・学部が急増している(下グラフ)。旧帝国大学だけ見ても2023年度入試から名古屋大学工学部の一部学科が導入、26年度入試からは京都大学の理学部、工学部、大阪大学基礎工学部で導入される予定だ。

背景には理工系を専攻する女子の割合が低いことを受けた政府の危機感がある。文部科学省は23年度の入試から「理工系分野における女子」など多様性確保のための入試選抜方法の工夫を求めた。

今春24年度入試で注目を集めたのが、新たに女子枠を導入した東京工業大学だ。総合型選抜が3学院、学校推薦型選抜1学院に合わせて58人の枠を設置した。女子枠の倍率は4.6倍になった。25年度入試では70人の定員を設ける工学院など2学院で総合型選抜を始め、全学院143人と枠を拡充する。

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