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TSMC進出が転機「熊本大学」半導体課程の中身 国内大学で初めて半導体に特化した課程を新設

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熊本大学は工学部内に半導体の新課程を設立。半導体技術者・研究者育成に力を入れる (写真:熊本大学)

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18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。
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大小合わせて約1000社の半導体関連企業が集積するシリコンアイランド九州。中でも200社を超える企業が集中するのが熊本県だ。

2023年には半導体受託生産の世界的メーカー、台湾積体電路製造(TSMC)の工場を同県菊陽町に誘致するなど、国家プロジェクトである半導体産業の一大拠点として注目される。

地元自治体の熊本県も23年3月に「くまもと半導体産業推進ビジョン」を策定し、半導体を核とした産業創出拠点づくりを推進する。

この新ビジョンに掲げる方針の1つが、半導体関連人材の育成・確保。その人材育成で中心的役割を期待されているのが熊本大学だ。「本学にも100年に1度と言っても過言ではない変革の波が押し寄せている」という同大学。地域に根差した国立大学として、国・県と連携し、半導体分野の教育・研究の取り組みを加速している。

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