東洋経済「私立大学財政データ」から見るランキング。ここでは「補助金依存度(経常費等補助金比率)」が高い私立大学上位200位(201校)を紹介。
私立大学を運営する学校法人では補助金が重要な収入として位置づけられている。
2024年3月2日の配信記事「最新版!『補助金が多い私立大学ランキング』TOP200」で、補助金額が多い学校法人を紹介した。では、この補助金の依存度が高い大学はどういったところなのか?
今回は収入に占める補助金比率が高い学校法人を紹介していく。
大学(学校法人)の決算で、企業の損益計算書に当たるのが、「事業活動収支計算書」だ。その中で補助金は、教育活動収入に計上される「経常費等補助金」と、特別収入に計上される「施設設備補助金」に分類される。基本的に補助金の大半は経常費等補助金のため、この数字を使ってランキングを行っている。
経常収入に占める補助金の割合でランキング
この経常費等補助金が、経常収入(教育活動収入と教育活動外収入の合計)に対してどれだけの割合になっているかを示したのが、「経常補助金比率」だ。
では、ランキングを見ていこう。
1位は函館大谷学園の64.1%。北海道函館市にある函館大谷短大を運営する仏教系の学校法人で、同短大はこども学科やコミュニティ総合学科(2024年4月以降、ビジネス情報学科)で構成される。
経常収入11.3億円に対して、経常費等補助金は7.2億円だ。そのうち傘下の保育施設などに支払われる施設型給付金が4.2億円、自治体からの補助金が2.4億円となっている。付属の幼保連携型認定こども園や幼稚園への補助金が大半を占める。
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