「新しい時代のリーダー」として期待も、中計発表会ではほぼ沈黙。
労働力不足の中、「女性活躍」が叫ばれて久しい。多くの企業が施策を打つが、効果を出す先進企業と変われぬ後進企業との差は開く一方だ。
『週刊東洋経済』5月18日号の第1特集は「女性を伸ばす会社、潰す会社」。真に女性を活かすための処方箋とは。
4月1日、日本航空(JAL)で鳥取三津子氏が新社長に就任した。鳥取氏は「初めて尽くし」の社長だ。CA(客室乗務員)出身の女性で、旧日本エアシステム(JAS)入社組としても初めて社長に就任した。
鳥取氏の就任理由について、JALは「お客様視点を持ちながら社員の力を最大限に引き出し、新しい時代のリーダーとしてJALグループの企業価値を持続的に高めていくことができる人材だと考えている」と説明する。
ただ、3月に行われた中期経営計画の発表会見の場では、経営陣の微妙な「力関係」が垣間見えた。
新社長人事の発表は1月だが、この日、新中計について説明をしたのは鳥取氏(会見時は代表取締役専務)ではなく、斎藤祐二副社長(同、取締役専務)。質疑応答も赤坂祐二会長(同、社長)と斎藤氏が中心に担い、鳥取氏がマイクを握ったのは冒頭のあいさつを除けば2回だけだった。
決算説明会にも鳥取氏の姿はなかった
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