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JAL、初の「CA出身社長」の裏にあるトロイカ体制 社員仰天の「抜擢人事」も、赤坂会長の影響力

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今回の人事は「赤坂会長の影響力が強く残るのではないか」。そんな指摘がJAL関係者から相次いでいる。

女性、CA、さらには旧日本エアシステム(JAS)出身と初めて尽くしの鳥取社長(記者撮影)

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日本航空(JAL)が変革期を迎えている。社長には「初めて尽くし」の鳥取三津子氏が就任し、経営戦略は拡大方向へと大転換。華々しい戦略の裏でJAL内部に何が起きているのか。

【配信記事】
4月10日(水):
JALグループ会社、初の「プロパー社長誕生」の暗闘
4月12日(金):JAL「収益重視」から決別、再拡大路線に潜む罠

JAL経営陣の「力関係」が垣間見えた瞬間だった。

3月21日に開催されたJALの中期経営計画の発表会見のことである。同社は毎年、事業環境の変化に合わせて中期経営計画を更新している。

今回発表された計画では、2025年度に売上高2兆1000億円(2023年度予想は1兆6530億円)を目指すという意欲的な目標を掲げた。

その舵取りを担うのは、4月1日に就任した鳥取三津子新社長(会見時点では代表取締役専務)だ。

鳥取氏がマイクを握ったのは2回だけ

鳥取社長はJALでは「初めて尽くし」の社長として現在、メディアの注目を一身に集めている。女性、さらにはCA(客室乗務員)出身、旧日本エアシステム(JAS)入社組として初めてJAL社長の座に就く。

赤坂会長は冒頭のあいさつで、「鳥取社長は中期経営計画の完遂はもとより、その後の成長を実現してくれるものと確信している」と期待を寄せた。

しかし、その計画について説明したのは鳥取社長ではなく、斎藤祐二副社長(会見時は取締役専務)だった。

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