経営破綻などを体験したOBたちが本音を激白。
4月10日(水):JALグループ会社、初の「プロパー社長誕生」の暗闘
4月12日(金):JAL「収益重視」から決別、再拡大路線に潜む罠
4月16日(火):JAL、初の「CA出身社長」の裏にあるトロイカ体制
5月1日(水) :JAL、ジェットスター「組合問題」、大株主JALへ飛び火も
鳥取三津子社長の就任や安全トラブルで世間の注目が高まる日本航空(JAL)。日本エアシステム(JAS)との経営統合、経営破綻などを体験したOBたちは今のJALに何を思うのか。個別取材で打ち明けてもらった本音を誌上座談会形式で構成した。
[参加者PROFILE]
A氏 営業系/B氏 現場系/C氏 管理系/D氏 管理系
JALのトップに求めること
──鳥取社長誕生をどうみていますか。
A氏 安全運航を支える現場が経営トップを引き継いだのはいいことだよね。パイロット出身から整備出身へと社長が代わってきて、次は客室出身だといいなと思っていた。鳥取さんはコロナ禍の際にCA(客室乗務員)の外部出向などを仕切っており、現場や本部からの信頼が厚いと聞いている。
JALといったら「鶴丸」マークを連想してもらえる会社であればいい。その点、鳥取さんは「私が、私が」というタイプではないようだし、収まりがいいよ。副社長の斎藤(祐二)くんも青木(紀将)くんもできる人だから、チームでの経営に期待しているね。
B氏 現役社員からは、人の話を聞くタイプだと聞こえてくる。でも社長就任後初の決算会見にすら参加していないことを知ると、「経営知識がないのでは」との不安を膨らませてしまう。
C氏 事業計画を自分でしゃべらないと「やっぱりね」と思ってしまうよね。今のJALのトップに求められる能力は2つある。1つ目は経営に関わる数字を見る力。海外の航空会社では、経営学修士号を持つ「MBA人材」が経営トップとして活躍している。外資系エアラインと渡り合うためにもそういう人が社長であってほしい。
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