銀座は以前の活気を取り戻した。
2023年11月中旬、東京・銀座に店を構える銀座三越の前は買い物客でにぎわっていた。訪日観光客らしき人々の姿も見られ、街はコロナ禍前の活気を取り戻していた。
日本百貨店協会調べによると、23年10月の百貨店免税売上高は383億円(前年同期比78%増)。それまでの最高売上高344億円(19年4月)を超え、月の免税売上高として最高額を更新した。
好調を牽引するのが、ラグジュアリーブランドのバッグや時計・宝飾などの高額品。百貨店の商品は化粧品や食品などの「消耗品」と衣服・雑貨などの「一般物品」に大きく分類されるが、中国人観光客を中心に化粧品などの「爆買い」現象で潤った19年は、消耗品と一般物品がおよそ5割ずつだった。対して、直近は免税売り上げの9割を一般物品が占める。
中国人観光客は以前の3割に
訪日観光客の需要動向が以前と違うのは、中国人観光客の回復度合が影響しているようだ。日本政府観光局(JNTO)によれば23年10月の中国からの訪日客は25.6万人と、19年同月の3割の水準にとどまる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら