Chat(チャット)GPT登場でAI産業の競争が熾烈さを増している。
2023年、テック業界は生成AI(人工知能)の話題で持ちきりだった。24年に入ってからも新モデルの噂や新サービスの発表など話題が尽きない。
ブームのきっかけとなったのはやはり米オープンAIが22年11月に公開した対話型チャットボット「Chat(チャット)GPT」だ。
23年、オープンAIは立て続けに新たなAIモデルやサービスを発表してきた。同年3月にこれまでのGPT-3に代わるLLM(大規模言語モデル)として「GPT-4」を発表。9月には、言語に加えて画像認識・生成機能を搭載したマルチモーダル生成AIである「GPT-4V」をリリースした。
11月には自分でカスタマイズしたAIエージェントを作成できるサービス「GPTs」を開始。今年1月に、自分で作ったGPTを販売できるマーケットプレース「GPTストア」を開設している。さらに24年2月にはテキストから動画を生成できる「Sora」を発表。その品質の高さで世界を驚かせた。今年も次のモデルのリリースを含めてオープンAIから目が離せない。
しのぎを削る米ビッグテック
生成AIブームを次の商機とみて、米ビッグテックもしのぎを削っている。米マイクロソフトは19年にオープンAIに10億ドルを出資して以降戦略的な連携を行ってきた。23年1月には数十億ドルの追加出資を表明。オープンAIのLLMをクラウドインフラである「Microsoft Azure(アジュール)」上で利用できるサービスを開始した。
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