老後資金の枯渇に備えるには何歳から資産運用を始めるべきか。
新NISAが始まり、日経平均株価は4万円時代へ。マイナス金利も解除され、経済や投資の環境は一変した。
『週刊東洋経済』4月6日号の特集は「株価4万円時代の『お金』超入門」だ。その道のプロ達を伴走者に、今こそ「お金」について考えよう。
「人生100年時代」である。年金制度や雇用への不安にインフレが重なったためか、株式投資を始める人が増えた。新NISA(少額投資非課税制度)開始や、日経平均株価の上昇に背中を押された人は多いだろう。
現役世代が気にしておきたいのは、現時点で目標としている資産額はいずれ足りなくなることだ。
興味深いデータがある。
「家計の金融行動に関する世論調査」(2023年)によれば、全国2人以上世帯に金融資産の目標残高を尋ねたところ、20代から50代までの各年代で最多だったのは「1000万〜1500万円未満」だった。ところが60代は「2000万〜3000万円未満」「3000万〜5000万円未満」が多い。
リタイア前後で気づくことに
退職金や相続でまとまったお金が入る60代世帯は多いが、今まで欲しいと思っていた資産額では満足できないことに、少なからぬ割合の人が60代のリタイア前後で気づくことになる。
資産運用は早くから始めるのがいい。
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