有料会員限定

ゼロから理解「日銀の金融政策は何をしているか」 普通の銀行と何が違う? なぜ金利を上げる?

✎ 1〜 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 19 ✎ 最新
拡大
縮小

マイナス金利に異次元緩和…。キーワードだけではわからない仕組みを知ろう。

日本銀行本店の外観
(写真:yama1221/PIXTA)

特集「株価4万円時代の「お金」超入門」の他の記事を読む

新NISAが始まり、日経平均株価は4万円時代へ。マイナス金利も解除され、経済や投資の環境は一変した。
『週刊東洋経済』4月6日号の特集は「株価4万円時代の『お金』超入門」だ。その道のプロ達を伴走者に、今こそ「お金」について考えよう。
『週刊東洋経済 2024年4/6号[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

これから金融政策を知ろうとする人はラッキーだ。日本銀行が3月、金融政策を変更し、シンプルな形に切り替えたからだ。これまでのややこしい政策はさておき、基本を押さえよう。

日本銀行は、日本の「中央銀行」だが、中央銀行とはどんな銀行なのか。私たちが口座を持つ普通の銀行とはどこが違うのか。

普通の銀行には個人や企業がお金を預け、個人や企業がお金を借りる。これに対し、中央銀行には普通の銀行がお金を預け、普通の銀行がお金を借りる。中央銀行は「銀行の銀行」なのだ。

中央銀行の金融政策は、世の中のお金の借りやすさを調整することで、物価を安定させる。お金を借りにくくして景気の過熱を抑えたり、借りやすくして景気の冷え込みを抑えたりする。景気が過熱して物価上昇が加速したり、物価が大幅に下落したりしないように保つ。物価が急激に変化すると、人々の生活や経済活動がダメージを受けるからだ。

主に短期金利をコントロール

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
株価4万円時代の「お金」超入門
カリスマに学ぶ株価4万円時代の「お金」超入門
ジム・ロジャーズ、清原達郎、パックン、出口治明…
ウォーレン・バフェット氏らと並ぶ世界3大投資家
経済教養小説『きみのお金は誰のため』著者
母子家庭で育ちハーバード進学、投資歴30年
ウクライナ、ロシア、ガザ、中国、アメリカ…
まずは給与明細を準備して3項目を確認しよう
『日本国債入門』を書いた経済学者が解説
ボストン・コンサルティング出身の高松氏が図解
「NISA」「配当利回り」「ノー・フリーランチ」…
フリマアプリの「メルカリ」もラテン語由来
「資本主義改革」本で注目の清水大吾氏が解説
年初からの株価騰落率トップ10&ワースト10
勧められないこと、手を出してはいけない商品も
非課税枠は再利用できる? 配当金に課税?
エクイティースプレッド、VUCA、レジリエンス…
代表的なESG型ETFと大型株の値動きを比べると…
「前の時代の成功者が新時代に最も適合できない」
普通の銀行と何が違う? なぜ金利を上げる?
マイクロソフト、アップル、アマゾン、グーグル、メタ
オープンAI、アンスロピック、メタ、ソフトバンク…
『世界は経営でできている』の岩尾俊兵氏が解説
アメリカ予算編成に携わった中林美恵子氏が分析
明海大学・小谷哲男教授が貿易戦争の行方を解説
ウェーバー、渋沢栄一、ハラリ、ドラッカー…
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内