ラテン語研究者が平易に解説。
ラテン語さんと申します。普段はX(旧Twitter)にてラテン語の面白さや奥深さを発信しており、現代社会で使われている言葉の語源となっているラテン語についても解説しています。
経済やお金の分野でも、言葉の語源を調べればラテン語が出てくることが頻繁にあります。探っていくと、面白いですよ。
まず、「お金」という意味の英語moneyもラテン語ならびに古代ローマに関係しています。当時は貨幣がJuno Moneta「忠告の女神ユーノー」の神殿で鋳造されており、そのことから「忠告」の意のmonetaが「貨幣」という意味で使われ始め、英語のmoneyの基になりました(ちなみに、フランス語のmonnaie「貨幣」もmoneta由来です)。
ラテン語で「お金」はpecuniaといい、英語のpecuniary「金銭的な」の語源になっています。そして、このラテン語pecuniaは英語のfee「料金」と同じ語源にさかのぼれます。
1ドル札とラテン語の関係
貨幣自体にラテン語が書かれることもあります。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら