企業経営や経営環境に関するキーワードを理解しよう。
グローバル競争の激化やデジタル化の進展、少子高齢化などへの対応が求められる中、株式市場や企業経営の現場ではどのようなキーワードが注目されているのか。株式市場の動向に詳しいニッセイ基礎研究所・金融研究部の研究員、森下千鶴氏と、大手企業の経営人材育成に強みを持つ、人材開発・組織開発を支援するセルム社長の加島禎二氏に聞いた。
株式市場・投資関連のキーワード
株式市場や株式投資に関連するキーワードとして、森下氏は株主資本コストやエクイティスプレッド、「投資家と企業の対話ガイドライン」、コンプライ・オア・エクスプレインなどを挙げる。
東京証券取引所が2023年3月に公表した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」によると、プライム市場の約半数、スタンダード市場の約6割の上場会社がROE(自己資本利益率)8%未満、PBR(株価純資産倍率)1倍割れで、「資本収益性や成長性といった観点で課題がある状況」だという。
「持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現するには、経営者の資本コストや株価に対する意識を改革し、資本コストや資本収益性を意識した経営を実践することが必要とされる」(森下氏)。
資本コストとは、事業資金の調達にかかるコストのこと。このうち、株主から出資を受けて調達した資本に対するコストが株主資本コストだ。投資家が期待するリターンとも言い換えられる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら