個人が持つスキルは「個人のもの」か「会社のもの」か
前回の記事(「人的資本経営=人を大切にする経営」は勘違いだ)では、意外に多くの人が混同しがちな「人的資本経営」と「人を大切にする経営」は、実はまったく違うものであることを「コスト」と「投資」の視点から解説しました。
もうひとつ、「人的資本経営とは何か」を考えるうえで押さえておきたい大切な視点があります。
それは個人が持つ「スキル」「ノウハウ」「能力」は、はたして「会社のもの」なのか、それとも「あくまでもその人個人のもの」か、という視点です。
ここが、これまでの従来型の経営と「人的資本経営」の本質的な違いとも言えます。
従来の日本企業は、少なからずそれらを「会社のものである」と捉えてきました。
会社が「スキル」「ノウハウ」「能力」獲得の機会を提供したのだから、当然、会社がコントロールできるものである、と。



















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