転出超過4年連続の広島で、なぜ女性の「クリエイティブ支援」に注目が集まるのか? ジェンダーギャップと雇用課題に向き合う現場の試み
昨年(2024年)、広島県は4年連続で転出超過が全国最多となった(出典:総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告」)。25年の上半期の都道府県別の人口移動報告でも最も転出超過が多くなっており、このままでは5年連続となる可能性も高い。
ジェンダーギャップの大きさが原因のひとつ
原因については、東京をはじめ大阪、福岡など近隣にも流出先が多いとか、そもそも日本海側や東北に比べて人口が多いから必然的に流出超過人数も多くなるなどの議論はある。しかし、大きな原因のひとつとしてジェンダーギャップの大きさを挙げる声もある。
「都道府県版ジェンダーギャップ指数(2024年)」によると、広島県の経済分野のジェンダーギャップ指数は40位。特に、「共働き家庭の家事・育児に使用する時間の男女格差」「企業や法人の役員・管理職の男女比」が大きい。実際に、取材時に話を聞いてみても「男性より働いているのに、給与は低くポジションも上がらない」「共働きでも家事はほぼ妻が負担」などの声は多かった。
もちろん、それだけが原因とはいえないだろうが、女性がクリエイティブスキルを身に付けて、在宅でも、職場でもより活躍できれば、地域活性化につながるのではないかというのが今回の試みだ。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら