転出超過4年連続の広島で、なぜ女性の「クリエイティブ支援」に注目が集まるのか? ジェンダーギャップと雇用課題に向き合う現場の試み
そこで広島県内で女性が活躍する場・雇用を創出することを目的としたワークショップイベント「まちの広作室 in ひろしま」が11月20日に開催された。クリエイティブの力を通じて、広島の女性に「働く自信」と「新たなきっかけ」を提供しようという考えだ。主催はアドビ、協力デジタルハリウッドSTUDIO広島。
ワークショップはアドビのエントリーユーザー向けクリエイティブツール「Adobe Express」の基本操作を学んだあと、広島県内の企業・団体用のSNS広告画像を制作するというもの。参加者は約30人。デジタルハリウッドSTUDIO広島や、アドビのスタッフがサポートする。
特徴的なのは、ワークショップの題材となるSNS広告は、広島県内の企業・団体がテーマを出し、優秀作は実際に広告として使われ、さらに今後も仕事の依頼につながる可能性があるということ。各企業・団体は実際に「もっとSNSなどで告知活動をしたいが、広告コンテンツの制作の手が足りない」と感じており、「制作を依頼できるならお願いしたい」と考えているという。
クリエイティブのワークショップは、それなりのスキルが身に付いても、実際の仕事にはつながらないということも多い。女性が「クリエイティブを作れます!」と飛び込みで営業しても、何らかのコネクションがないと業務の依頼につなげることは難しいのが現実。その「はじめの一歩」まで、ワークショップの出口として導線を作ろうというのは効果の大きな試みだといえるだろう。
日本各地で展開されるアドビの「まちの広作室」
会場は、デジタルハリウッドSTUDIO広島の提携施設であるport.cloud。広島商工会議所ビルの9階にあるワークスペースだ。
中心となってイベントを切り盛りしたのはデジタルハリウッドSTUDIO広島代表の久保田涼子さん。ご自身もデザイナーとして働く中で、クリエイティブの力でもっと広島に活力をもたらしたいと、デジタルハリウッドSTUDIO広島の代表を引き受けたのだという。同校では「Webデザイナー専攻 主婦・ママクラス キャリアデザインプログラム」というクラスがあり、実際に主婦業・子育てをしながら自分の夢を叶えるために講座を受けている人も多いという。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら