好業績のりそなHDに潜む巨額損失リスク/インオーガニック戦略の象徴的な投資がまさかの「株価半減」で減損危機
1月30日に第3四半期決算を発表した、りそなホールディングス(HD)。国内金利の上昇や貸出残高の増加によって預貸金利益が大幅に増加したほか、日本銀行の当座預金(超過準備額)から得られる利息が大きく伸びたことで、連結純利益は対前年同期比31.3%増の2221億円となった。
連結純利益の通期目標に対する進捗率は92.5%に到達。国内5大銀行グループの中でりそなHDだけが中間期決算までに業績を上方修正していなかったが、このタイミングで連結純利益の期初目標額2400億円を2500億円に修正した。
だが、マーケットには「第3四半期までの業績だけで見れば修正額が極めて小幅」(市場関係者)との声もある。資金利益の拡大に加え、通期計画で390億円と見込んでいた与信費用もここまでわずか38億円。かなり保守的な業績修正に見えるが、実はりそなHDが大幅な上方修正に踏み切らない背景には、ある「事情」がある。
買収や提携といった外部の力を用いて成長を果たす「インオーガニック戦略」の象徴的な取り組みとして昨年9月22日に持ち分法適用会社化した、決済プラットフォーム事業などを展開するデジタルガレージの株式が、巨額の減損リスクに直面しているのだ。
アクティビスト撤退で失望売り
時計の針をいったん半年前に戻そう。2025年7月31日、りそなHDは3年前から資本業務提携を結んでいたデジタルガレージの株式を追加取得し、持ち分法適用会社とすることを発表した。追加取得の方法は、香港を拠点とするアクティビストファンドのオアシス・マネジメントが保有する全株式を譲り受けるというものだった。
それまでの株式の持ち分比率は、オアシスが18.5%だったのに対し、りそなHDは12.4%。今回の追加取得により、りそなHDの持ち分比率は30.9%まで上昇した。



















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