スタートアップにとって資金調達は成長を加速させるための大きなドライバーだ。資金があれば、これまでの稼ぎ以上の大きな投資が可能になる。さらに投資家や金融機関が「成長期待が持てる」と判断した結果でもある。
足元では数年前と比べて資金調達環境が悪化しているが、多額の調達に成功しているスタートアップも少なくない。では具体的にどんな企業が成功しているのか?
フォースタートアップスが運営するSTARTUP DBは自社のサイトで、国内スタートアップの資金調達額を毎月ランキング形式でレポートしている。2026年1月分の結果から、調達額上位の企業と投資の内訳を確認していきたい。
「世界に類を見ない産業OSを構築」
建設や製造業向けを中心にAIを活用したDXソリューション事業を展開する東京大学発のスタートアップ・燈が、1月の調達額トップとなる50億円の資金調達を行った。これまで大きな調達を行ってこなかったが、三菱電機を引受先とする第三者割当増資を実施。同社との事業連携を進めていく方針だ。
調達資金によってM&Aの推進や研究開発の加速を進める。燈の野呂侑希社長兼CEOは、「三菱電機の漆間(啓)社長と対話を重ねる中で、日本の産業界を背負って立つ強い覚悟と、両社が組むことで描ける未来の構想に深く共感した。三菱電機が持つ圧倒的な現場データと、われわれのAIアルゴリズム開発力・実装力を掛け合わせ、両社一丸となって世界に類を見ない産業OSを構築していく」と語る。
小型人工衛星打ち上げロケット「ZERO」初号機の打ち上げを目指すインターステラテクノロジズは、1月に47.2億円を調達した。25年から進めているシリーズFの資金調達の一環で、このシリーズではウーブン・バイ・トヨタや三井住友銀行、SBIグループなどから総額201億円を集めている。
enechainは1月に24.7億円の資金調達を行った。シリーズBの追加ラウンドの一環で、その総額は、第三者割当増資やリファイナンスを含む長期借入などを合わせて50.5億円となる。「eSquare Live」など、同社が手がける電力卸取引市場プラットフォームの強化を図る。



















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