Instagramが若者に与えた "格差"→「SNSを利用して稼ぐインフルエンサー」と「劣等感を煽られる大衆」に二極化する実態

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SNS疲れを感じる若い女性
「数値」は、フィクションであると同時に、現実を塗り替える魔法なのだ(写真:nonpii/PIXTA)
Instagramはインフルエンサーに巨額のリターンをもたらす一方で、無数の若者に劣等感と自己否定を植え付けている。
数字は客観的に見えて実は巧妙に設計されたフィクションだ。その虚構を利用できる者と、飲み込まれる者……SNS時代の分断は、すでに人生の明暗を分け始めている。
本記事は『2030年の世界を生き抜くための テック資本主義超入門』より一部抜粋・再編集してお届け。「数値」に支配されるSNS社会の構造に迫る。

私たちは数値というフィクションを生きている

2010年10月、いよいよWeb2の象徴であるInstagramが登場した。Instagramを生み出したのは、スタンフォード大学を卒業したあと、テック起業を模索していた2人の若者だった。その名をケビン・ シストロム(Kevin Systrom, 1983–)とマイク・クリーガー(Mike Krieger, 1986–)という。

彼らは、2009年にチェックインアプリBurbnを作った。チェックインアプリとは、GPSや位置情報を使って「私は今ここにいるよ」という情報をみなに伝えるアプリである。

Burbnには、スマートフォンで撮影した写真を掲載できる機能があった。低画質な写真にフィルターをかけて美しく見せるオプションが好評だった。誰でもプロっぽい写真を掲載できるのだ。

当時、チェックインアプリはいくつもあった。他のアプリとの差別化を図らなければならなくなった。彼ら2人は、この写真共有機能に特化することを思いついた。そこで生まれたのがInstagramだった。“Instagram”という名称はinstant cameraとtelegramの合成語だった。Instagramは、2010年末にアクティブユーザ数100万人を突破し、2011年末には1000万人を突破した。その人気に目をつけたのがザッカーバーグだった。2012年、InstagramはFacebook社によって約10億ドルで買収された。創業者2名ともInstagram経営陣を離脱した2018年には、アクティブユーザ数が10億人を超えた。

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