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お金の達人が厳選!「資本主義を理解する10冊」 ウェーバー、渋沢栄一、ハラリ、ドラッカー…

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ルールを知らなければ勝つことはできない。

本を読むビジネスパーソン
(写真:Graphs/PIXTA)

特集「株価4万円時代の「お金」超入門」の他の記事を読む

新NISAが始まり、日経平均株価は4万円時代へ。マイナス金利も解除され、経済や投資の環境は一変した。
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お金を儲けるためには金儲けのルールを知らなければならない。野球のルールを知らなければ野球の試合には勝てないのと同じである。

そのためには、まず金融、経済、そしてそれらを包摂する資本主義のルールを知ることである。これさえ知っていれば、後は資本主義のゲームを戦うための種銭があれば金儲けはできる。

書店で見かける経済や投資やお金に関する本のほとんどは、こうしたゲームの戦い方についてのノウハウ本である。そこでの問いは、要するに「それって儲かるの?」である。

ヘーゲル的に言えば、ここには人間の進歩はない。より高い次元から物事を捉えようという弁証法的な視点がなく、単に「強い者が勝つ」という弱肉強食の論理を別の言葉で置き換えているにすぎないからである。

お金や資本主義とどう向き合うか

そこでわれわれはお金や資本主義とどう向き合うのか、そこに幸せはあるのかという、よりメタなレベルでの視座を与えてくれる本を10冊紹介したいと思う。

貨幣の起源は定かではないが、大昔から貝殻、石、家畜、穀物などさまざまなものが貨幣として流通していた。しかし、なぜ貨幣が成立したのかについては、意見が一致していない。例えば、紀元前4世紀の古代ギリシアのアリストテレスは、『ニコマコス倫理学』や『政治学』の中で、貨幣の機能を価値尺度や交換手段としての必要性から説明している。

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