人口減少を食い止め、幸福な社会をつくるためにはどうするか。
新NISAが始まり、日経平均株価は4万円時代へ。マイナス金利も解除され、経済や投資の環境は一変した。
『週刊東洋経済』4月6日号の特集は「株価4万円時代の『お金』超入門」だ。その道のプロ達を伴走者に、今こそ「お金」について考えよう。
令和は本格的な人口減少の時代だ。しかしネガティブに捉える必要はない。人口減少には歯止めをかけて定常化を図り、成熟社会の形成に向かう時代だと考えている。
昭和に代表される高度成長期とは、山登りに例えれば集団で1本の道を登る時代だった。国全体が、物質的な豊かさを大きくするという、1つのゴールに向かっていった。多様性などには関心は払われず、女性の社会参加や環境の問題なども置き去りにされた。
今、物質的な豊かさは実現した。いわば山頂に達して360度視界が開けている状態だ。
つまり個人が自由に、自分の生き方をデザインしていける。そうすることで、経済的な活力やイノベーションが生まれてくる。持続可能性やウェルビーイングにもつながる。
幸福の重層構造
成熟社会における幸福のあり方は、おのおので異なる。
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